造園業・道路維持管理、剪定枝・葉の堆肥化によるリサイクル(導入先:造園業T社様) – 株式会社ミライエ

CASE STUDY

導入事例

2021.09.26 イージージェットJr.

造園業・道路維持管理、剪定枝・葉の堆肥化によるリサイクル(導入先:造園業T社様)

場所東京都
処理物剪定枝、刈り草等
概要道路維持管理で発生する剪定枝などを、自社施設で低コスト堆肥化、処理コスト削減

実施策と効果

処理量の増加通気改善により発酵期間短縮、処理量アップにつながりました
発酵温度上昇従来方法に比べ、発酵温度が上昇しました
コストダウン切り返し不要となることで、作業コスト低減に繋がりました

東京郊外のT社様は、自治体などから発注される道路維持管理の業務を請け負う会社です。業務の際、大量に出る剪定した枝や葉、刈り草といった発生物は通常産業廃棄物として処理されますが、T社様では堆肥としてリサイクルすることで処理コストの削減、環境負荷の低減を図っています。

これまではコンクリートの囲いの中に積み、ショベルローダーで定期的に切り返すことで発酵させていましたが、イージージェットJr.を導入することで切り返し作業の手間を省き、堆肥の品質向上を図ることにしました。

一次破砕

まず、発生した枝葉をこのように一次破砕します。

一次破砕物の拡大写真

破砕後の大きさはこのように80mm~程度です。

60日程度で堆肥化は完了します。発酵した枝葉は掘り返すと放線菌が発生して独特の芳香を発します。

手で触るとボロボロと崩れますが、発酵が進んでリグニン等が分解されたためです。

色も黒く変色し、良質の堆肥が出来上がりました。

ところで、こうした剪定物の発生量がどの程度あるのか、ちょっと調べてみました。

当社の地元の島根県の場合ですが、松江エリア管内で県が管理している道路の延長は300キロメートルあり、主に発生するのは落ち葉や刈り草だそうです。

発生量は年間で1,500立方メートル。1年に4回に分けて除草等の業務を発注し、刈り草の処分費として1,000万円ほど計上しているようです。

行政としてもこうした処分費の圧縮は喫緊の課題であり、またリサイクルして活用することに対しても高い関心を示されています。

焼却をやめて堆肥化すればCO2も減らせますから、安いコストで短期間に堆肥化できる技術はまだまだ活躍の余地がありそうです。

イージージェットJr.を使えば、現場から遠くに運ばずに堆肥化することも可能です。