2021.09.29 イージージェットJr.
悪臭の出ない、小規模生ごみ堆肥化システム(導入先:大村商事 様)
市街地で堆肥化を行う事業所にて、高圧通気を使用して悪臭対策、堆肥の高品質化を実現した事例。
場所 | 埼玉県 |
処理物 | 生ゴミ、剪定枝 |
概要 | 市街地で堆肥化を行う事業所にて、高圧通気を使用して悪臭対策、堆肥の高品質化を実現した事例 |
実施策と効果
悪臭の低減 | 飲食店や住居が隣接する事業所ですが、通気改善により悪臭クレームの発生がゼロになりました |
発酵温度上昇 | 通気改善により、発酵温度が通年で安定するようになりました |
コストダウン | 切り返し作業等をなくすことで、オペレーションコストの削減につながりました |
堆肥品質アップ | 安定した発酵を持続することで、堆肥品質の向上が実現しました |
堆肥販路拡大 | 生産した肥料の一部は袋詰を行い、利用先の拡大を図っています |
・市街地でもできる、悪臭の出ない堆肥化
・発酵槽としてアームロールコンテナを利用。小規模でも運用可能
という、ユニークなお取組みです。
埼玉県志木市にある大村商事様では、数年前に生ゴミの堆肥化事業を始められました。当初は悪臭なども発生したそ
うですが、2年前に当社のイージージェットジュニアを導入いただいてから臭気クレームもゼロになり、住宅街でも可能な堆肥化リサイクルが実現できました。
同社では、給食センターや社員食堂などから出る生ゴミを、月に10-15トン受け入れています。
また剪定枝などの受け入れもやっており、剪定枝はチップ状にして堆肥化の副資材として使用しています。
まず生ゴミは専用のボックスで運び込まれたあと破砕し、それを剪定枝チップと混合、アームロールボックスに充てんします。
原料に酸素を供給するため、上からイージージェットジュニアを挿しこみます。定期的にユンボで内容物をかき混ぜ、30日間で発酵終了です
その後、内容物はグループ会社のストックヤードに運ばれ完熟たい肥としてふるい分けと異物除去などおこない、ふたたび本社に戻して袋詰めします。
剪定枝のチップ化 アームロールコンテナ内部の様子
この事例では、
- 脱臭装置がなくても悪臭の発生を抑制できる
- 少量(週に数トン)からでも構築できる
- 処理量に合わせて設備を拡張できる
- ランニングコストが安い
と言った特徴があり、非常にフレキシブルな施設構築が可能です。
一般的な堆肥化システムでは、初期の導入コストが数千万円に及びますが、本システムであれば日量数百キロ-1トン程度の規模からでも採算ラインに乗せることが可能です。
また副資材については、必ずしも剪定チップである必要はなく、当社にて地域性にあった副資材(継続的な調達が可能で、価格の安いもの)をご提案いたします。
今後は漸次、納入事例を拡大していく予定ですが、行政の許可取得のお手伝いなどをした事例もありますので、お気軽にご相談ください。