悪臭を抑制、小規模生ごみリサイクル(導入先:A公社 様) – 株式会社ミライエ

CASE STUDY

導入事例

2021.10.04 イージージェットJr.

悪臭を抑制、小規模生ごみリサイクル(導入先:A公社 様)

生ゴミ堆肥化の発酵不全による悪臭を、通気方式の変更や堆肥化工程の見直しで改善した事例。

場所北海道
処理物および処理量生ゴミ1t/週
概要生ゴミ堆肥化の発酵不全による悪臭を、通気方式の変更や堆肥化工程の見直しで改善した事例
悪臭の低減業務用生ゴミ処理機にて発酵不全を起こし悪臭発生していたので、高圧通気の導入により悪臭を解消しました
発酵温度上昇施設に持ち込まれる剪定枝チップを副資材として利用し、泥状化した処理物でも温度が上がるように改善しました
発酵温度上昇業務用生ゴミ処理機内で処理物が泥状化していましたが、高圧通気導入によって高温発酵できるようになりました
堆肥品質アップ副資材の見直しと適切な通気により、堆肥の臭気も消え、品質が向上しました

弊社でお納めした、小規模生ごみリサイクルの事例についてご紹介いたします。

北海道のA公社様は、最終処分場のほか、木くず、廃プラ処理などを手掛けるリサイクル施設です。

数年前に密閉タンク型の生ゴミ処理装置を導入し堆肥化を開始されましたが、発酵不全による臭気の発生や堆肥の品質低下などで悩んでおられ、弊社にご相談がありました。

そこで弊社では現場を拝見したうえで、低コストで構築できるリサイクルシステムをご提案しました。

導入前の状態は画像の通りです。

ほとんどが未分解のまま装置から排出され、強い臭気を発していました。

生ゴミの堆肥化で重要なのは、いかにPhを上げるかと言うことです。

家畜糞と違い、生ゴミは収集した時点で腐敗(嫌気発酵)が進行しており、原料が酸性に傾いています。好気発酵はアルカリ側の反応ですので、発酵初期にPhを上げることが重要になります。

A公社様の場合は、施設内で粉砕処理している木質チップがふんだんにありますので、これを生ゴミと混ぜて空隙を作り、イージージェットジュニアで高圧通気することにしました。

これにより早期にPhが上昇し、それに伴い発酵温度も上昇します。

導入後は臭気の発生もほぼ抑えられました。

この施設では市内のイトーヨーカ堂、給食センターなどから排出される生ゴミを週に1トン堆肥化し、リサイクルしておられます。

本件の場合、建築物は既設を利用していますので、イージージェットジュニアとコンプレッサーのみの導入(約40万円)で済みました。