CASE STUDY

導入事例

2021.10.25 イージージェット

トマト残さの堆肥化によるリサイクル、CO2削減(導入先:いわき小名浜菜園 様)

高含水率原料の堆肥化で、泥状化していた処理状況を、通気改善により発酵温度上昇、悪臭低減など実現した事例

導入先福島県
処理物および処理量トマト残さ(葉、茎、実) 45m3/日
概要高含水率原料の堆肥化で、泥状化していた処理状況を、通気改善により発酵温度上昇、悪臭低減など実現した事例

実施策と効果

通気の改善による処理量の増加ロータリー槽で泥状化していた高含水のトマト残渣を、高圧通気の導入によって発酵が安定し、処理量が増加しました
発酵不全の解消による悪臭の低減高圧通気の導入により処理が安定し、悪臭が大幅に低減できました
通気の改善による発酵温度上昇高圧通気によって、これまで30-40℃だった発酵温度が、60-70℃まで上昇しました
電気代の抑制によるコストダウン従来のブロワ式から高圧通気方式に変更したことで、電気代30%削減できました
副資材の配合や種類の変更による
堆肥品質アップ
副資材の種類と量を見直すことで、堆肥化処理が安定し、堆肥の品質が向上しました

カゴメ株式会社が出資する いわき小名浜菜園株式会社様に、トマト残さの堆肥化システムとしてイージージェットを採用いただきましたので、概要をご紹介します。

いわき小名浜菜園様は養液による栽培農場としては国内最大規模のトマト農場で、20ha(東京ドーム4個分)の広さを誇るハイテク菜園です。

同農場では“こくみトマト”のブランドで生食用トマトを栽培しており、年間生産量は3000トン。

栽培の際に剪定する葉や茎の量は1日に40立米(5トン)にもなります

これら葉や茎はこれまでも堆肥化していましたが、トマト残さの含水率は90%と高いためなかなか発酵しづらく、堆肥のさらなる高品質化をどうするかという点が課題でした。

これまではロータリー型の撹拌装置と床面からのブロワ通気で堆肥化を行っていましたが、ブロワ通気は清掃などのメンテナンスが必要なうえ、発酵が安定しない点などが問題でした。

そこで通気部分を当社のイージージェットに変更し、発酵期間の短縮と発酵温度の上昇を図ることにしました。

利用開始後すぐに発酵温度が70℃以上に達し、現時点で堆肥化は順調に進んでいます。

さらに堆肥生産の際の電力使用量をこれまでより20%抑え、電力コストとCO2排出量の削減も実現しました。

トマトは他の水耕栽培作物と比べ、多量の残さ(茎や葉など)が出ます。当社では、こうした残さを効率よく堆肥化し、処理コストの削減をおこなうといったご提案を行っています。

なお、導入に先立って、社内試験施設にて事前の堆肥化試験を行い、そのデータを基にプラントのご提案を行いました。

高含水率原料の堆肥化で、泥状化していた処理状況を、通気改善により発酵温度上昇、悪臭低減など実現した事例

場所福島県
処理物および処理量トマト残さ(葉、茎、実) 45m3/日
概要高含水率原料の堆肥化で、泥状化していた処理状況を、通気改善により発酵温度上昇、悪臭低減など実現した事例

実施策と効果

通気の改善による処理量の増加ロータリー槽で泥状化していた高含水のトマト残渣を、高圧通気の導入によって発酵が安定し、処理量が増加しました
発酵不全の解消による悪臭の低減高圧通気の導入により処理が安定し、悪臭が大幅に低減できました
通気の改善による発酵温度上昇高圧通気によって、これまで30-40℃だった発酵温度が、60-70℃まで上昇しました
電気代の抑制によるコストダウン従来のブロワ式から高圧通気方式に変更したことで、電気代30%削減できました
副資材の配合や種類の変更による
堆肥品質アップ
副資材の種類と量を見直すことで、堆肥化処理が安定し、堆肥の品質が向上しました
農場から排出されたトマト残さ 農場横の堆肥上に運搬される

いわき小名浜菜園様の導入後の経過です。

いわき小名浜菜園様では1日に40m3のトマト残さ(主に剪定した茎、葉、季節によっては商品にならない実なども大量に入る)が排出され、これを20日間で堆肥化しています。

搬入したトマト残さはまず破砕機でカットされ、ロータリー撹拌槽に投入されます。撹拌槽の床面にはイージージェットが敷設され、発酵を促進します。

青々とした葉や茎が好気性微生物によって分解され、翌日には温度が70℃以上に達し、数日間で茶色く変化します

本施設では20日間で堆肥化が完了し、完成した堆肥は近隣の農家や一般需要者に販売しています。

 堆肥中の酸素濃度

発酵に関するデータですが、イージージェット敷設部分は酸素濃度も良好な状態を示しています(写真6)。

また発酵温度についても、冬期において70℃以上を記録しており、順調と言えます。

撹拌時の様子

当社ではイージージェットの納入後も、発酵データを菜園様と共有しながら定期的に訪問して運転に関するアドバイスを続けています。

食品系残さのリサイクルの場合、その堆肥化のノウハウは家畜糞などとはかなり異なります。

従って設置後の運転管理が非常に重要で、当社としてもとても力を入れている部分です。

いわき小名浜菜園様の場合12月訪問の際も発酵温度は70℃以上を維持し続けており、堆肥化も順調に推移しています。

納入前は発酵温度も十分に上がらず、さらに発酵時の臭気などが課題でしたが、現在ではその両方とも解消しています。

特に臭気に関しては、嫌気発酵特有の硫化系の悪臭がほとんどしなくなり、大きく改善しました。今後もフォローを続けながら年間を通じた安定稼働を維持していく予定です。

発酵不全状態だったロータリー発酵槽に高圧通気を導入し、処理量と臭気の改善を行った事例(導入先:食品工場O社)

処理物および処理量植物系残渣 40m3/日
概要発酵不全状態だったロータリー発酵槽に高圧通気を導入し、処理量と臭気の改善を行った事例

実施策と効果

通気の改善による処理量の増加高圧通気の導入により、処理量が1.5-2倍に拡大しました
発酵不全の解消による悪臭の低減好気発酵によって、硫化水素等の発生が抑えられ、臭気クレームがほぼ解消しました
通気の改善による発酵温度上昇発酵温度が以前は30℃だったものが、60-70℃へと上昇しました

O社ではロータリー発酵槽による堆肥化を行っていましたが、原料の含水率が高いために泥状化し、発酵不全、悪臭の発生などの課題が顕在化していました。

そこでロータリー槽の床面の一部(およそ半分)にイージージェットを導入し、高圧通気により発酵を改善することとしました。

イージージェット導入後は、発酵温度も70℃程度と高温を維持し、堆積高さも高くなって処理量が大幅に増えました。

悪臭問題についてもクレームがほぼなくなりました。

現在では季節変動を受けることなく、安定して稼働しています。