マイナス30℃の極寒でも発酵!【混合装置・堆積型堆肥化装置 北土開発 様】 – 株式会社ミライエ

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お客様の声

2021.10.10 お客様の声

マイナス30℃の極寒でも発酵!
【混合装置・堆積型堆肥化装置 北土開発 様】

汚泥自身の持つ力で、うまく処理できないものか?

北土開発 事業本部長 山田敏宏 様

もともと当社では、汚泥処理のために機械乾燥装置を導入し、乾燥

肥料を販売していました。

しかし乾燥肥料は埃っぽくて扱いにくく、養分も偏っていました。

処理する事は出来ても、売れないものを作っている限りはリサイク

ルになっていないのではないか?という思いが強くなっていったの

です。

そして機械の老朽化、1ヶ月に10tを超える燃料のコストと重油価格

の高騰、処理しなければならない量も年々増加するなど、さまざま

な課題も出てきたことから、新しい処理方法の確立に迫られました。

そこで汚泥の堆肥処理を念頭に、「汚泥自身の力で発酵させれば、燃料がなくても処理できるのではな

いか?」と考え始めました。

そして、地域の畑に少しでも多く還元する堆肥を作れないかという思いから、3年間にも及ぶ試行錯誤が

始まったのです。

1番の課題は寒さでした。この時期にどれだけ安定して堆肥を作れるか。

堆肥化試験の施設に汚泥を持ち込み、最適な堆肥化の方法を

探る日々。

しかし十勝では、10月頃から寒くなり冬場はマイナス30℃に

も達します。

これだけ気温が低いと、発酵温度を上げることは至難の業で

した。

また凝集剤で固まった汚泥は、ローダーで混ぜようとしても均一に混ざらず、中に空気も入りません。

汚泥の塊ができて発酵温度が上がらなかったり、カビや悪臭が発生したりするなど、堆肥化試験は失敗

の連続でした。

そんな時に見つけたのがミライエでした。

これまでの試験で浮かび上がった課題をもとに、私たちは冬期で

も確実に発酵できる設備を探していました。

また、日量30~40トンもの汚泥と副資材を効率よく混ぜる為

に、混合機も必要だと感じていました。

そんな折にミライエのHPを見て、Cモード(混合装置)とイージ

ージェットの導入先を視察することにしました。

その施設では少人数で大量の処理をこなしており、実際に導入現場を見ることで、自分たちの課題も解

決できるはずだと直感しました。

特にCモードは、堆肥専用に開発された混合機であったこと、構造がシンプルだったことが採用の決め手です。

そして堆肥化についての相談をする中でミライエさんから様々なアドバイスを受け、プラント全体の計

画を依頼。

Cモードとイージージェットの導入を決めました。

この人数でこんなに堆肥処理できるの?

北土開発 センター長 武井晃昭 様

今では外部から視察に来られた方にも驚かれます。

外気温がどんなに低い日でも、イージージェットでスムーズに温度が上が

るので、真冬でも滞ることなく確実に28日間で堆肥になります。

また、混合が上手くいっているので重機作業も少なく、少ない人数で処理

できています。

大きな負担だった重油代もなくなり、今ではイージージェットの電気代と

重機の燃料代のみで、処理コストも大きく下がりました。出来上がった堆

肥は、畜産農家で発酵促進剤として利用してもらったり、畑の輪作用の堆

肥としてトレーラーで販売したりしています。

「ミライエさんには同業者さん達への情報提供の架け橋となってもらい、全国の処理施設がより良いも

のになればいいと思う。」

私たちも今後、製品の品質や堆肥処理技術をさらに向上して、少しでも多くのお客様に喜んでいただけ

るように努めていきたいと改めて感じました。

また、北海道の野菜のおいしさを笑顔で教えて下さった、山田さんと武井さん。

豊かな大地に堆肥を還元できているという嬉しさが、その表情から感じられました。

北土開発様について

同社の処理施設であるホクドリサイクルセンター(LOOP)は北海道の芽室町にあり、製糖工場(日本甜

菜製糖)から排出される年間7,000~8,000トンの脱水汚泥を、冬期の半年間で堆肥化処理しています。

従来埋め立て処分されていた製糖工程の副産物をリサイクルするために建設され、当地で大量に発生す

るバイオマスの循環に貢献しています。