食品ゴミリサイクル(導入先:荒川産業株式会社様) – 株式会社ミライエ

CASE STUDY

導入事例

2021.10.10 イージージェット

食品ゴミリサイクル(導入先:荒川産業株式会社様)

場所福島県
処理物および処理量生ゴミ 4.9t/日
概要市内の給食センター等から発生する生ゴミを、悪臭なく堆肥化

実施策と効果

処理量の増加高圧通気方式の採用により効率よく発酵することで、少ないスペースでも処理量大幅増加が実現できました
悪臭の低減好気発酵を維持することで悪臭の発生を抑制しています
発酵温度上昇冬期間でも早期に発酵温度が立ち上がり、安定した処理が可能となっています
コストダウン木くず等の有価の副資材を使わず、全量を戻し堆肥とすることで、副資材購入費をゼロにしています

福島県会津若松市の荒川産業株式会社様に、食品ごみのリサイクル設備としてイージージェットを導入いただきましたので、概要をご報告します。

福島県の荒川産業様は、会津若松を基盤に8つの事業所、処理施設を展開する総合リサイクル企業です。

このたび、近隣で排出される食品ごみをたい肥化して地域内の資源循環を推進することを目的に、食品リサイクル事業に参入されました。

この施設の計画量は日量約5トンで、施設面積は370㎡です。

原料である食品ごみの含水率は95%と高いので、戻し堆肥と1:1で混合してから堆肥化します。

混合した原料はイージージェットの上に載せ、切り返しをすることなく堆肥を生産します。

発酵を開始すると間もなく温度が上がり始め、短時間で75℃以上に達します。

発酵開始から数日もすると、写真のように放線菌があらわれ、好気発酵が順調に進んでいることが分かります。

しかもイージージェットを使えば、ブロワ型などのように強烈なアンモニア臭なども発生しませんので、臭気管理は非常に容易です。この施設でも、脱臭装置などはついておらず場内換気のみですが、施設内部の臭気はほとんどありません。

生産した堆肥は戻し堆肥として利用するほか、高品質な堆肥として地域内でリサイクルします。

本施設は面積も比較的小さく、脱臭などの付帯設備もないシンプルな設備ですが、こうしたコンパクトな施設を地域内のゴミの発生場所に複数建設することで、原料ゴミの運搬時間とコストを抑え、より地域に密着したリサイクル施設の構築が可能となります。

地域型リサイクルの新しいスタイルと言えるかもしれません。