汚泥堆肥センターでの脱臭 従来比7倍の悪臭を除去(導入先:大規模 汚泥堆肥化施設) – 株式会社ミライエ

CASE STUDY

導入事例

2021.10.30 生物脱臭システム

汚泥堆肥センターでの脱臭 従来比7倍の悪臭を除去(導入先:大規模 汚泥堆肥化施設)

納入先汚泥 堆肥化施設
課題1二次発酵槽内の悪臭濃度が高い
課題2二次発酵槽内の湿度が高く、建屋が結露する。水分蒸散もうまく進まない
課題3悪臭対策を万全にし、周辺環境に配慮したい
概要二次発酵施設に多孔質ガラス脱臭を設置し、悪臭対策をおこなう。十分な換気量を確保することで発酵施設内の湿度を下げ、結露や建築物の腐食防止、堆肥化の水分蒸散の向上を図る

実施策と効果

本施設は一次発酵棟と二次発酵棟2つに建屋が分かれており、二次発酵棟には脱臭設備が備わっていませんでした。

その結果、発酵棟内部の湿度が90%程度と非常に高くなり、建屋が結露して腐食が進んでいる状態でした。

施設内の湿度が高いと堆肥化の際の水分蒸散も進まず、堆肥化にも時間がかかるという症状も発生していました。

一次発酵棟側にはロックウール脱臭設備が設置されていますが、同様の設備を二次発酵棟にも設置しようとするとかなり高額な出費となります。

二次発酵棟では十分な換気量を確保するため、少量でも除去効果の高い設備であることが求められました。

新たに施工した、二次発酵棟用の多孔質ガラス脱臭設備です。

既存の脱臭設備と同等の面積ですが、既存設備の3倍の排ガスを処理できる能力があります。

脱臭槽内部です。ネットの下に多孔質ガラス脱臭を充填しています。

改善の効果

左が導入による効果をまとめた表です。
既存のロックウール脱臭設備の3倍の排ガスを流し、ほぼ完全に除去しています。
除去効果はロックウールの7倍以上と、高い効果を示しました

多孔質ガラス脱臭設備の設置後は発酵棟内の湿度も下がり、堆肥化の際の水分蒸散量が大幅に上昇しました。

出来上りの堆肥の水分は
納入前 60% → 納入後40%
と、短期間で良質な堆肥生産ができるようになりました。