乳牛糞で発酵温度を上昇させ、悪臭軽減、高品質堆肥生産!(導入先:S牧場さま)
鳥取県S牧場さまでの、悪臭や発酵温度のお悩みを解決した事例です。
- 導入した商品
- イージージェット
- 納入先・場所
- 鳥取県/S牧場さま
- 処理物
- 乳牛糞 含水率85%
- 課題
- 副資材コストの高騰から十分な量の副資材が確保できず、堆肥化してもなかなか温度が上がらないため、「切り返し時の臭気」「汚水による悪臭」が課題でした
S牧場さまの堆肥化概要
当酪農家さまは乳牛50頭を飼育、牛糞はモミガラと混合して堆肥化しています。
ただ、副資材コストの高騰から、十分な量の副資材が確保できず、堆肥化してもなかなか温度が上がらないことが課題でした。
もみ殻の高騰や、切り返しの作業も頻繁には行えないことから、堆肥舎に積まれた牛糞(モミガラ混合後)の含水率は77%で、発酵が上手くいかず床面には汚水が出ている状態でした。
堆肥前の様子
『イージージェット』の導入
「発酵温度の改善」と「切り返し作業の軽減」を目的にイージージェットを設置し、効果を検証しました。
床面にイージージェットの管を設置し、その上から原料である牛糞を堆積します。堆積後の切り返しは行いません。
発酵温度の上昇
グラフは発酵開始後の温度データです。これまでは温度の上がりにくい状態でしたが、データを見ると発酵温度が上昇し、長期間維持できています。
通気改善し、切り返しの作業軽減
イージージェットを設置することで、堆積直後から堆肥全体に空気がいきわたり、切り返し作業を頻繁に行わなくても温度が上昇し、堆肥化が進むようになりました。
切り返し時に出る臭気や、汚水による悪臭も軽減され、より快適な牧舎になりました。
導入後
写真は、それぞれ堆積直後と8週間目の様子です。発酵が進むことで有機物が分解されて減容し、このように堆積高さが低くなります。
まとめ
以上のように、多少の悪条件下でも発酵開始し温度上昇することが確認できましたが、やはり堆肥化の基本はしっかりと水分調整することに尽きると考えています。
その場合当社としては、これまでのように粒度の小さい(吸水性の高い)資材だけにこだわるのではなく、粗い資材(一次破砕物など)を使うことで空隙を作り好気発酵を促進することをお勧めしています。
粗い資材であれば豊富に調達可能ですし、コストもかなり安くなります(一次破砕物と二次破砕物とで単価が倍近く違う場合もあります)。
粗い資材を使うことで発酵初期の温度上昇などが難しい場合、初期のヤードにのみイージージェットを使用すれば、初期コストも抑えられます。
お客様に合った内容をぜひご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
導入した商品のご紹介
堆肥化装置
イージージェット
切り返し不要の堆肥化設備
特殊ノズルが内部まで酸素を供給するから、重機による切り返し不要で手間いらず。冬季の高温発酵を実現し、良質な堆肥生産を可能にします。