Column

第2話 ミライエに込めた思い

ミライエ代表の島田が、ミライエの仕事について色々と発信していきます。
第2話はミライエに込めた思いや、コンセプトについて。

どのような意義を持ってミライエは進むべきか、社長も社員も一緒になって共通の意識を持つことが重要だと感じました。

第2話 ミライエに込めた思い

ある取引先にこう尋ねられたことがある。
「堆肥化装置メーカーはすでにたくさんあるけど、その中でミライエは他社とどんな差別化を図るのですか?」

こういう質問をしてくれる方は貴重だ。どんな事業にも存在意義があるが、その意義が深いほど世の中に必要とされる。つまりこれは、「あなたの事業は、あなたにしかできないことですか?」という問いに他ならない。

私がミライエを立ち上げたときまず考えたことは、「ユーザーにとって堆肥化施設とはどんな位置づけなのだろう」ということだった。多くの人にとって、堆肥化施設は一度きりの買い物に近い。20-30年たって建て直すときは、世代交代しているだろう。
そして堆肥化そのものは、副次的なタスクに過ぎない。例えば畜産農家は、家畜の飼育や経営に関する勉強はするが、どうやったら堆肥化を上手くできるかの研究をしている人はとても少ない。
とすると、「多くの人にとって、どんな堆肥化施設が最適なのか分かりにくい」、そして「その施設をどう運営すると良いのかという知見が溜まりにくい」ということになる。なのでミライエは、この2つの課題を解消できる存在でありたいと考え、それがミライエ設立のコンセプトになった。

具体的には、導入前にPoCやデータ測定などでユーザーメリットがあるかどうか検証したり、導入後も運転データを収集して類似事例の運転に役立てたりしてもらう。従来の大型の堆肥化装置では難しかったPoCも、ミライエなら比較的簡単に実行できる優位性がある。ミライエの装置より適した方法があるなら、率直に顧客にそう伝えることも重要になる。

実際に過去には、検証の結果ミライエの装置を導入せずとも運転方法の変更だけでコスト削減できるとわかった事例(これまた印象的な案件なので、改めて詳しく書きます!)とか、他社装置について上手く運転している人からノウハウを聞いて、同じ装置を使う別のユーザーに伝えるとか、そういったこともたくさん行ってきた。

これからのミライエは、このコンセプトをさらに発展させるため、顧客との長期的なリレーションシップの構築にもっと進むべきと考えている。メンテナンスだけでなく、最新の運用方法などのノウハウを顧客と共有することでさらなる改善を図る、そうした姿勢がますます望まれてきていると思う。

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島田社長

(株)ミライエ 島田社長

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1970年生まれ。靴の製造メーカー勤務を経て、2000年に家業の第一コンサルタント(現ミライエ)に入社、2006年に父親から社長を継承した。
現在のミライエに社名変更後、環境機器の専業メーカーとして全国に数百の納入先を開拓している。

プライベートでは料理好きで、クックパッドには100種類のレシピを載せており、ワイン好きでもある。
ワンちゃんとのレストランめぐりとボクシングが趣味で、好きな言葉は『笑う門には福来る』!