食品リサイクル施設での脱臭改善 4.8倍の能力アップ(導入先:食品リサイクル施設)
ワイン残さの堆肥化施設での、脱臭装置の改善事例です。
- 導入した商品
- ミライエ生物脱臭装置
- 納入先・場所
- 山形県/食品リサイクル施設
- 処理物
- ワイン残さ
- 課題
- ワイン残さの堆肥化施設においてオガコ脱臭しているが、悪臭が取り切れていない。悪臭除去能力を上げてクレームをゼロにしたい。
導入前(オガコ脱臭棟)
ワイン残さの堆肥化施設での、脱臭装置の改善事例です。
本施設はワインの搾りかすなどをスクープ撹拌装置で堆肥化しており、脱臭設備としてはオガコ脱臭棟を備えていました(画像手前の建物)。
ところが悪臭が十分に取り切れないという課題があり、脱臭棟はそのまま、オガコの代わりに多孔質ガラス脱臭を入れ替えて対応することにしました。
施設内部の様子です。
スクープ撹拌装置が2レーンあり、定期的に撹拌しています。
発酵槽床面にはブロワが取り付けられており、ブロワが噴き出す時間と撹拌する時間になると臭気濃度が一気に上昇します。
撹拌時の様子です。
スクープが稼働している時間は、臭気計で450を超える数値(臭気指数36相当)が計測されました。
オガコ脱臭棟の内部です。
青いネットの下部に、オガコが充填してあります。
脱臭槽表面での臭気計の値は200(臭気指数27相当)を超えていました。
導入後(『ミライエ生物脱臭』への入れ替え)
臭気指数21相当(B区域の規制値)以下に抑えることを目標に、ミライエ生物脱臭(多孔質ガラス脱臭)への入れ替えを行いました。
左の画像は、入れ替え作業時のものです。フレコンに入った多孔質ガラス脱臭を脱臭槽内に充填します。
右の画像は充填後の状況です。
本施設は、脱臭用ブロワの能力が最大で200m3/分あるにも関わらず、脱臭槽の容積が50m3と小さいため、オガコではそもそも悪臭が取り切れないという計算になります(オガコだと200-400m3の容積が必要)。
その点、多孔質ガラス脱臭は少ない量で高い効果を発揮するため、本件のような脱臭槽が小さな場合でも対応可能です。
悪臭の除去能力は4.8倍にアップ
入れ替え後は、脱臭槽表面での計測値は90台(臭気指数20相当)まで低下しました。
処理できる排ガス量も導入前より3倍に増えているので、悪臭の除去能力は4.8倍にアップしました。
脱臭棟の外側では悪臭は全く感じないレベルとなり、実際に入れ替え以降は悪臭クレームはゼロになり、入れ替え後3年経過時点でもクレームゼロを継続中と、高く評価をしていただいています。
導入した商品のご紹介
ミライエ生物脱臭装置
従来生物脱臭の4倍の除去能力
多くの堆肥生産業者を悩ませている悪臭問題。従来の脱臭技術の課題である「性能・コスト・設置面積」を多孔質ガラス装置が解決。