『民間提案型官民連携モデリング事業 シーズ・ニーズアピールタイム』へ西松建設・ミライエにて参加

先月4月22日(月)~23日(火)に『民間提案型官民連携モデリング事業 シーズ・ニーズアピールタイム』へ参加し、シーズのご提案をさせていただきました。

 

民間提案型官民連携モデリング事業とは、民間事業者からの提案に基づく新たな官民連携手法を、国土交通省の調査委託の中で民間事業者・国土交通省と一体となって構築し、地方公共団体に広げていく取組みです。

そのためのシーズ(民間事業者からの提案)・ニーズ(地方公共団体からの政策課題に関する提案)が募集されており、このたび4月22日~23日に各事業者等が自身の提案内容を説明する『アピールタイム』(オンライン開催)が開催されました。

弊社も西松建設株式会社様と共同で参加させていただき、『グリーンチャレンジ 高圧通気システムを活用した下水汚泥の再資源化』というテーマでお話しさせていただきました。

以下はその概要です。

★提案によって解決する地方公共団体が抱える課題イメージ
1.処理の負担:国内で発生する下水汚泥は7千万t(脱水ケーキベース)、処理費は1.5兆円/年。処理責任を担う自治体にとって負担大。
2.環境への影響:汚泥の多くはセメント化(焼却)されており、多量の化石燃料を使用するため、4千万t/年ものCO₂を排出。環境負荷大。
3.堆肥化工程での課題:従来の堆肥化は、悪臭へのクレームや、冬季には性能が低下し、堆肥品質が落ちるといった課題がある。
4.想定される自治体:下水汚泥由来の堆肥の活用について、前向きに検討して頂ける自治体。

★提案の概要
「汚泥混合装置」と「高圧通気システム」というミライエ社の独自技術を活用した堆肥化設備を利用することにより、従来の半分の期間で堆肥化が完了(目安:42日間で含水率40%台)、かつ、重機の切り返し作業が不要となる。更に、本技術は好気環境を維持することを得意とし、安定的な発酵をすることで臭気を軽減しながら堆肥を製造することが可能である。

★課題解決のイメージ・効果
・汚泥を「堆肥」という再生資源である有価物にすることで、最終的に自治体が負担する処理費用を低減することができる。
・従来の「焼却処理」から「堆肥化」への移行により、CO₂排出量が98%減(セメント原料化(焼却)と比較)
・汚泥の緑農地利用による地力増進。
・農家の肥料購入コストの削減、地域農業の持続性向上。
・本技術により、臭気は従来の堆肥化に比べ大幅に軽減。

 

今後も官民連携での環境対策に、より力を入れていきたいと考えております。