家畜糞を乾燥した戻し堆肥利用で敷料費削減!(導入先:養豚場K社)
養豚場で、イージージェット導入により使用済みのオガコを好気発酵して乾燥促進させ再利用し、オガコ購入費の削減につながった事例のご紹介です。
- 導入した商品
- イージージェット堆肥化プラント
- 納入先・場所
- 兵庫県/養豚場K社
- 処理物
- オガコ、家畜糞(母豚200頭、計2,200頭)
- 課題
- オガコ、木質チップなどの価格高騰により、オガコ豚舎のオガコ(敷料)購入費は養豚経営の大きな負担が悩み
養豚場M社様の堆肥化概要
こちらの養豚場では、母豚200頭規模、オガコ豚舎による飼養をおこなっています。
使用済みのオガコは堆肥舎(ブロワ送風)に積んで堆肥化していましたが、
発酵温度が上がらない(冬季:40℃、冬季以外:50-70℃)、
水分がうまく下がらない(再利用すると豚舎内が泥状化し、ヘドロ状になる)
と言った課題がありました。
イージージェットのご提案
そこで当社より、「堆肥舎の1槽だけイージージェット導入し、発酵温度を上げてからブロワで水分除去してはどうか」とご提案し、以下のように施工いたしました。
オガコ豚舎から排出された糞尿交じりの敷料を、まずイージージェット槽に堆積します。高圧通気によって原料の隅々に酸素を供給し、短期間で発酵温度があがります。温度が上がったらブロワ槽に移動し、ブロワの風量によって水分を除去します。導入に当たってはブロワの風量不足が懸念されたため、ブロワを1台追加しました。
発酵温度が上がり、水分除去に成功
これにより導入後は、冬期でも初期発酵温度(イージージェット槽)が70度以上に達し、ブロワ槽においても60-70℃を維持できるようになりました。
発酵後の水分もかなり下がり、敷料として十分に再利用できています。
イージージェットはこのように、発酵の困難な場所のみスポット的に設置すれば、導入コストを抑えつつ堆肥の生産効率を上げることが可能です。
今回のように水分除去が目的の場合、初期:イージージェットで昇温、中期-後期:ブロワで水分除去という方法は非常に有効です。
糞尿処理能力の向上は農場の環境面や防疫面にも大きく影響しますので、早めに対策されることをお勧めします。
イージージェットは既設の発酵施設にも設置可能ですので、お気軽にお問い合わせください。