メタン発電残さを7日間で堆肥化、冬季でも高温発酵!
北海道のバイオガスプラントにて、メタン発電後の大量の残さを高温発酵させ、しかも短期間で処理した事例になります。
- 導入した商品
- イージージェット
- 納入先・場所
- 北海道 / 清水町美蔓(びまん)バイオガスプラントさま
- 処理物
- メタン発電残さ(乳牛糞由来)
- 課題
- メタン発電後の固液分離した残さを短期間で堆肥化したい。マイナス25℃の環境下でも確実に高温発酵したい。
清水町美蔓バイオガスプラントさまの堆肥化概要
清水町美蔓(びまん)バイオガスプラントは年間5~6万トンの乳牛糞を集めるメタン発電所で、およそ1600世帯の1年間の電気を賄うことができる施設です。
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清水美蔓バイオガスプラント全景
メタン発電後の残さは堆肥化しますが、施設の設計時に課題となったのは次の2点です。
1.大量の残さが発生するので、できるだけ短期間で堆肥化して省スペース化したい
2.冬季にはマイナス25℃に達するが、厳寒期でも確実に高温発酵して堆肥の病原菌を死滅させたい
『イージージェット』の導入
そこで同施設の計画にあたり、ミライエはプラントメーカーと協力して冬季の北海道で実証試験を行い、イージージェットを使用すると2日目には70‐80℃の発酵温度を記録し、一般的な堆積方式に比べ発酵温度が20℃程度高くなること、病原菌も99.999%死滅することなどが示され、導入に至りました。
この施設では発電後の残さを固液分離し、固体はイージージェットで堆肥化します。
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固液分離した発電後の残さ
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イージージェット機械室
原料を堆肥化施設に堆積すると翌日には70℃以上に達し、約7日間で堆肥化を完了します。
切り返しもしないので悪臭も抑えられ、省スペースで処理することで施設効率の向上にも寄与しています。
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堆肥化施設内部
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堆肥化施設外観