食品残さ処理における通気トラブルを改善!

みどり産業株式会社/長柄工場様

食品残さを扱う堆肥化施設では、通気配管の目詰まりや発酵不良が大きな課題となることがあります。
今回は、食品残さを堆肥化する中で通気トラブルをお持ちだったみどり産業様にて、ロータリー式発酵設備に「イージージェット」を導入いただいた事例をご紹介します。

配管内部がタール状に固着。清掃負担が大きな悩みに…

イージージェット導入当初の堆肥舎の様子

みどり産業様では、原料として

  • 食品残さ(産廃)
  • 調理ごみ、残飯(一般廃)

副資材として

  • 剪定枝チップ
  • 戻し堆肥

を混合し、ロータリー式発酵設備へ投入。
約21日間の一次発酵後、関連施設「みどり工房」にて二次発酵を実施されています。

 

一方で従来は、ロータリー床下に設置したブロワ配管へ堆肥汁や原料が流入し、

内部でタール状に固着する問題が発生していました。

その結果、

  • 通気不良
  • 発酵温度の不安定化
  • 配管清掃の頻発
  • 原料取り出し作業の負担

といった課題が発生。

 

特に配管は、2年に1回程度の交換が必要で、そのたびに堆肥をすべて取り除き、処理を停止する必要がありました。

また、発酵温度も平均50℃前後で推移しており、より安定した好気発酵の環境が求められていました。

 

 

導入の決め手は「目詰まりしにくい構造」と「安定した通気」

みどり産業様が重視されたのは、

「配管が詰まりにくいこと」
「メンテナンス負荷を減らせること」
「発酵状態を安定化できること」

 

そこで、ロータリー床面へイージージェットを導入。

ブロワの50倍の圧力で通気するイージージェットは、エア圧により閉塞にしくい仕組みとなっています。

 

配管清掃頻度が大幅減少。発酵温度も60〜70℃以上で安定

イージージェット導入による最も大きな効果は、従来頻発していた配管の目詰まりが大幅に改善されたことです。

現在では、配管清掃は7年間で1回程度まで減少し、メンテナンス負担の大幅な軽減につながりました。

 

さらに、通気状態が改善されたことで、発酵温度も平均50℃前後 → 60〜70℃以上で安定

その他にも、現場作業時間の削減など、多くの改善効果を実感されました。

減量率については、約30% → 約70%まで向上しており、発酵品質の安定化にもつながっています。

 

また約13年間の運用の中で、導入から7年後にコンプレッサーを更新したところ、発酵温度がさらに向上。

より良好な発酵状態を維持できているそうです。

 

堆肥化運用について説明をされる長柄工場部長様

約21日間の発酵でさらさらに近い状態に

 

建屋外では臭気をほとんど感じない

ロータリー建屋内では、発酵由来の臭気はあるものの、施設外部ではほとんど臭気は感じられません。

好気発酵が安定しているため、隣接する駐車場付近でも臭気は抑えられており、周辺環境へ配慮した運営が行われています。

 

導入以降大きな故障も発生しておらず、約7年間は24時間連続運転を継続されています。

現在使用中の設備については、今後2年後を目安に更新も検討されており、長期安定運転の実績としても高く評価されています。

 

作った堆肥は、大手航空会社の機内食の野菜栽培にも活用

関連施設である「みどり工房」では、製造した堆肥を活用した野菜栽培も展開。

現在では約4haまで農地を拡大されています。

ケール、ほうれん草、菜の花などを栽培されており、一部は大手航空会社の機内食向け野菜としても出荷されているそうです。

 

また、完成堆肥は

  • 自社農地
  • 近隣農家
  • 道の駅

などへ供給されており、地域の中で資源が循環する仕組みづくりにも貢献されています。

 

価格を抑えながら良質な堆肥を供給できることから、近隣農家からも高い評価を得ているそうです。

みどり工房にて二次発酵

完成した堆肥「みどりのちから」

堆肥を使用した野菜栽培

 

地域循環モデルを支える取り組みへ

みどり産業 長柄工場様は、このたび千葉県長柄町が推進する「バイオマス産業都市事業」にも参画されました。

同事業では、食品残渣などの地域内バイオマス資源を活用し、

「堆肥化 → 農業利用 → 地域内循環」を実現する循環モデルの構築が進められています。

 

当施設は、その中核を担う事業者として、

・食品残さの受け入れ
・堆肥化処理
・農業利用への展開

まで一貫して取り組まれています。

 

さらに、堆肥を活用した「特選米」「特選野菜」の推進役も担われており、

堆肥を作るだけでなく、「地域資源循環を成立させる出口づくり」まで含めた取り組みが進められています。

 

こうした循環型事業では、

「安定した発酵」
「品質の安定」
「継続運転できる設備」

が非常に重要となります。

当施設ではイージージェット導入後、

・配管清掃頻度の大幅低減
・60〜70℃以上で安定した発酵温度
・24時間安定運転
・減量率向上

などを実現されており、こうした安定運転は設備だけでなく、現場の方々が日々工夫を重ねながら丁寧に運用されているからこそ、実現されているのだと感じられました。

お客様について

みどり産業株式会社/長柄工場 様

千葉県で産業廃棄物・一般廃棄物の収集運搬や中間処理、食品リサイクル事業を展開。
食品残さを堆肥化し、関連施設「みどり工房」にて野菜栽培にも活用されています。
また、完成した堆肥は近隣農家へも供給されており、地域内での資源循環にも取り組まれています。

導入した商品のご紹介

イージージェット

堆肥化装置

イージージェット

切り返し不要の堆肥化設備

特殊ノズルが内部まで酸素を供給するから、重機による切り返し不要で手間いらず。冬季の高温発酵を実現し、良質な堆肥生産を可能にします。